外国人観光客に人気の量販店「ドン・キホーテ」で医薬品を大量に盗んだとして、大阪府警は11日、いずれも韓国籍で自称会社員の趙起範(チョキボム、25)と、自称自営業の李慧軟(イヘェヨン、29)の両容疑者を窃盗容疑でそれぞれ逮捕したと発表した。2人は「日本や母国で転売するために盗んだ」などと容疑を認めているという。
南署によると、2人は9日午後6時20分ごろ、大阪市中央区宗右衛門町の「ドン・キホーテ道頓堀店」で胃腸薬など計52点(12万円相当)を盗んだ疑いがある。同店の店員が李容疑者が薬をバッグに入れる瞬間を防犯カメラで確認。追いかけたところ逃走したが、1時間半後に再来店したため、取り押さえて署に通報した。
2人は交際中で8日に来日して以降、観光客を装って7回にわたって同店で窃盗を繰り返していたとみられる。宿泊先のホテルの部屋に署員が行ったところ、医薬品計1134点(152万円相当)が見つかった。2人は犯行時は実行犯と見張りを役割分担していたといい、署は他の被害分についても容疑の裏付けが取れ次第、追送検する方針。2人は昨年9月から計20回にわたって日本に入国しており、いずれも1~3日間の短期滞在だった。(坂本純也)