(13日、高校野球 高岡商5-4佐久長聖)
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合言葉は「最攻挑(さいこうちょう)」。19回目の出場で初の2勝を挙げた高岡商で、主将の中村昂央(3年)がチームのテーマを体現した。
四回無死一、三塁。初球を三塁線に転がすと、頭から一塁に滑り込んだ。セーフティースクイズ成功(記録は安打)。「自信はあった。頭から行ったのは、泥と汗でベトベトになるのが好きだから」
6月の合宿で「全員バント」という伝統の練習がある。主力25人が連続成功するまで続くという。昨年は8時間やっても終わらなかったが、今年は4時間で終了。「だから、強気でいけた」
九回の遊撃の守備でも攻めた。無死一、二塁で、「投手の球威が落ちてたから左打者は引っ張ってくるはず」と立ち位置は二塁寄りに。読み通りにきた二遊間への強い当たりを横っ飛びで好捕した。
次戦は王者・大阪桐蔭だ。「出し切れば勝てる」。攻めて、挑む夏が続く。(吉永岳央)
前の試合の反省生かして完投
最後の打者を三振に仕留め、高岡商の左腕山田は派手にガッツポーズ。「今日は最後まで投げ抜けました」と喜んだ。1回戦の佐賀商戦では両足をつった影響で7回で降板。「前回は準備不足だった」と反省し、この日は試合中もこまめに経口補水液を飲んだという。4失点で完投し、チームを3回戦に導いた。