茨木労働基準監督署(大阪府茨木市)は21日、ゼネコン準大手フジタ(本社・東京)が20~40代の男性社員4人に長時間労働をさせたとして、法人としての同社と、労務管理責任者2人を労働基準法違反容疑で書類送検し、発表した。
発表によると、送検容疑は2017年2月、茨木市の作業所で現場監督をしていた4人に対し、時間外労働の上限(月100時間)を最大月78時間25分超える残業をさせた▽4人の同月の時間外・深夜労働の割増賃金計約100万円を支払わなかった――というもの。4人は物流拠点を建設する作業所で施工管理を担当していたという。
労基署はまず時間外労働について是正指導。その後に割増賃金の不払いも判明したため、「重大で悪質」と判断して書類送検に踏み切ったという。同社広報室は「書類送検の事実を重く受け止め、再発防止に向けて真摯(しんし)に対応してまいります」とコメントした。