米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」は22日、16日に撮影された商業用人工衛星の写真をもとに、北朝鮮北西部・東倉里(トンチャンリ)のミサイル発射場「西海衛星発射場」で進められていた一部施設の解体作業が停滞している、という分析結果を発表した。
38ノースは7月23日、ロケットエンジンを据え付ける実験台の上部構造が取り壊されているのを確認したと発表。その後、7月下旬から8月初旬までは解体作業が行われていることを確認したが、今月3日以降は新たな解体作業を確認できないという。取り除かれた部品は地面の上に積み重ねられたままになっているという。
同発射場は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)計画の技術開発で重要な役割を果たしていたとみられている。トランプ米大統領は最初の分析の発表後の7月24日、「北朝鮮が重要なミサイル施設を解体するプロセスを始めた」と述べ、「感謝したい」と語っていた。
一方、38ノースは21日、北朝鮮が9月9日の建国70周年記念日に予定している軍事パレードの規模が、2月に行われた北朝鮮軍創建70周年を記念する軍事パレードと比べ、「少なくとも同規模か、それ以上になる可能性が高い」という分析結果を発表している。(ワシントン=園田耕司)