ツイッターで発信した内容が問題とされ、「分限裁判」にかけられることになった東京高裁の岡口基一裁判官(52)は最高裁の審問を前に、朝日新聞の取材に応じた。主なやりとりは次の通り。
裁判官のツイッター、どこまでOK? 最高裁が判断へ
――問題となったツイートをした経緯は
「飼い犬の所有権が争われた訴訟の判決について、法律上の論点がある事例だと考えた。リンクを載せた記事は、新聞社の関連サイトに掲載されていた記事。すでに確定した過去の判決であること、当事者の個人情報が完全に秘匿されていること、自らが裁判官として関与した事件ではないことを確認した上でツイートした」
――訴訟の原告から「感情を傷つけられた」と高裁に抗議があった。不適切だったという認識があるのか
「林道晴東京高裁長官らに呼ばれて事情を聴かれた。呼ばれた時は、どのツイートのことか思い当たらないほど、問題になるという認識はなかった。ただ、相手が怒っているのなら悪かったと思い、長官には『不用意で申し訳なかった』と応じた」
――分限裁判を申し立てられた後に開設したブログでは「今回の件は、懲戒にはあたらない」と反論している
「高裁は『裁判所法の懲戒事由…