神奈川県の東名高速で2017年に起きたあおり運転事故についてのデマをネット上に書き込まれたとして、「石橋建設工業」(北九州市)と石橋秀文社長(48)が7日、書き込んだ男性ら8人を相手取り、計880万円の損害賠償を求める訴訟を福岡地裁直方支部に起こした。会社が休業したり、精神的苦痛を受けたりしたと訴えている。
東名あおり事故、デマ被害の社長に手紙 書き込み主から
代理人弁護士によると、被告は、デマをネット上に投稿したとして、福岡県警が昨年6月に名誉毀損(きそん)容疑で書類送検した福岡など9道県の11人(いずれも不起訴処分)のうち8人。示談の成立などで3人は除いた。
訴えによると、8人は17年10月11~13日、事故で逮捕された容疑者と同社が無関係にもかかわらず、容疑者の勤務先であるかのような内容のデマをツイッターや掲示板サイトなどに投稿したり、転載したりしたという。同社はその後、嫌がらせ電話の影響などで2日間休業した。(島崎周)