爆薬を製造したなどとして書類送検された東京都内の男子高校生(16)が、インターネット上でウランを無許可で売買していた疑いがあることが捜査関係者への取材でわかった。男子高校生は自宅で「ウラン精鉱(イエローケーキ)」を精製し、周囲の高校生に譲渡もしていたとみられる。警視庁は原子炉等規制法違反の疑いで調べている。
捜査関係者によると、ネットのオークションサイトに「ウラン99・9%」などと称する物質が出品されていると昨年1月、原子力規制庁が警視庁に通報。警視庁が出品者や購入者数人を特定し、物質を押収した。購入者の一人が男子高校生だった。物質は鑑定の結果、天然ウランと劣化ウランと判明した。
警視庁は昨夏、男子高校生の自宅を捜索し、イエローケーキを押収。別に入手したウラン鉱石から自分で精製したものとみられ、ネットオークションに出品して少なくとも3人に販売していたほか、周囲の高校生にも渡していた疑いがあるという。男子高校生は自身のSNS上でイエローケーキについて「海外のオークションサイトで落札したウラン鉱石に簡単な化学処理をして抽出した」などと紹介していた。
男子高校生は昨年8月に自宅で…