上司らからパワーハラスメント(パワハラ)やいじめを受けたとして、2013年9月に自殺した大阪府警四條畷署の男性巡査長(当時28)について、地方公務員災害補償基金大阪府支部が、公務災害と認定していたことが関係者への取材でわかった。
男性は当時、四條畷署刑事課に所属。府警は自殺後に内部調査を実施し、上司だった同課の警部補や巡査部長ら4人から13年4~9月、指導の範囲を超えるパワハラやいじめを受けたと認定した。大声で罵声を浴びせられたり、酒席で腕時計を焼酎やビールのグラスに入れられたりしたほか、家族の写真を貼った男性のスマートフォンの裏ぶたを鍋に入れられるなどしたという。府警は4人を減給の懲戒処分とし、いずれも依願退職した。
男性の遺族からの申請を受け、同支部が16年11月に公務災害と認定。これにより男性は殉職とされ、死亡した13年9月にさかのぼって巡査部長に昇任した。