川崎市高津区で8月末、タクシー運転手が車内で襲われた強盗事件で、神奈川県警は住所、職業不詳の真砂修一郎容疑者(47)について強盗容疑で逮捕状を取り、指名手配した。11日発表し、顔写真も公開した。
捜査1課によると、真砂容疑者は8月31日未明、同市川崎区でタクシーに乗り、高津区内で停車させて運転手の男性(65)に刃物を突きつけ、売上金など約4万5千円を奪った疑いが持たれている。車内を映したドライブレコーダーの映像などから、真砂容疑者の関与が浮上したという。
県警は顔写真とともにこの映像を公開した。和やかな談笑から一転、真砂容疑者が後部席から体を乗り出し、カッターナイフのようなもので運転手を脅して現金を奪ったうえ、「このまま真っすぐ、すぐ走れよ」と言い残して降車する様子が記録されている。
今月7日にも横浜市神奈川区で、タクシー運転手が約9万円を奪われけがを負う強盗致傷事件が発生。車内の映像に真砂容疑者と似た男が映っていたといい、県警が関連を調べている。
情報提供は電話で高津署(044・822・0110)か、県警ホームページへ。(伊藤和也)