日本体操協会を巡る一連の問題は、2016年リオデジャネイロ五輪女子代表の宮川紗江選手(19)が速見佑斗・元コーチ(34)から指導中に暴力行為を受けていたとして、協会が速見氏を無期限の登録抹消処分などにしたことがきっかけでした。そして宮川選手が、協会の塚原千恵子女子強化本部長と夫の光男副会長からパワーハラスメントを受けたことを訴え、騒動が拡大。このうちパワハラ問題のポイントを動画で解説します。
指導者への精神的依存が背景に? 体操暴力問題を解説
体操協会を巡る一連の問題の経緯
(いずれも2018年)
8月15日 日本体操協会が速見氏の処分発表。無期限の登録抹消と代表合宿などが行われる味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)への出入り禁止に
8月20日 速見氏が処分無効を訴えて東京地裁に仮処分申し立て
8月29日 宮川選手が記者会見。暴力行為を受けていたことを認めた一方、速見氏の処分見直しを訴え。協会の塚原千恵子・女子強化本部長と塚原光男副会長からのパワーハラスメントも訴え
8月30日 協会が弁護士5人からなる第三者委員会を立ち上げ、パワハラ問題を中心に調査することを決定
8月31日 速見氏、仮処分申し立てを取り下げ、処分を受け入れると発表
9月5日 速見氏が記者会見。宮川選手への暴力行為を認め、謝罪。協会の処分受け入れも改めて表明
9月10日 協会がパワハラ問題で、塚原夫妻の職務の一時停止を決定。第三者委の調査報告が出て協会の理事会が結論を下すまでの措置