2020年東京五輪・パラリンピックの警備面での実証実験と、大会組織委員会と警視庁との合同訓練が28日、報道陣に公開された。選手やボランティアなどの大会関係者が入場時に使う顔認証システムが機能するかなどを試した。
東京大会は全ての競技会場や選手村などに顔認証システムを使ったゲートを設け、30万人以上の大会関係者が利用する。暑さ対策としては、観客の手荷物検査の待ち時間は「最大20分」という目標を設定。実験では、手荷物の大きさで列を振り分けたり、携帯電話などを事前に渡されたポリ袋に入れてもらったりして、どの程度、行列の時間を短縮できるかなども試した。
実験と訓練は27、28の両日に江東区青海2丁目の都有地で実施。組織委の岩下剛・警備局長は「様々な想定でどのくらいの時間がかかるかなど、良いサンプルが取れた。少しでも早くセキリュティーチェックを終了できる流れを追求したい」と述べた。
組織委は民間の警備会社と4月に覚書を締結。警備会社は4月に共同企業体(JV)を設け、全国100社以上の加盟と約1万人の要因確保を目指す。