万引きをし、その発覚を免れようと警備員に暴行したとして神奈川県警は、県警伊勢佐木署地域3課長の警部大森正和容疑者(41)=横浜市南区=を事後強盗の疑いで現行犯逮捕した、と6日発表した。大森容疑者は「警察官なので、万引きで捕まるわけにはいかなかった」と供述しているという。
県警によると、大森容疑者は5日午後10時すぎ、横浜市中区のディスカウント店で、芳香剤と靴下計3点(1267円相当)をポケットに入れるなどして店外に出たところ、警備員の男性(30)に声をかけられたため、突き飛ばすなどの暴行を加えた疑いがある。その場で警備員らに取り押さえられ、通報で駆けつけた同署の部下に身柄を引き渡された。
調べに対し、「お金を使いたくなかった。レジを探しているうち、ばれないだろうと思った」と説明。この日は当直明けで、午後3時ごろまで勤務後、6時半ごろから同僚2人と酒を飲んでいたという。
大森容疑者は昨年3月から現職で、万引きなどに対応する現場責任者。千葉証県警監察官室長は「幹部警察官として言語道断。厳正に対処する」としている。