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松本元死刑囚の刑執行、判決確定の半年後に求める 高検

法務省は10日、オウム真理教元代表の松本智津夫(麻原彰晃)元死刑囚(執行当時63)ら教団元幹部の死刑執行に関する文書の一部を朝日新聞に開示した。松本元死刑囚について、東京高検が2007年3月、法務省に執行を求めていた文書も含まれていた。松本元死刑囚の死刑は06年9月に確定しており、「判決確定から6カ月以内の執行」を定めた刑事訴訟法の規定に基づいた申し立てだったとみられる。


10日に開示されたのは、7月6日に死刑が執行された元幹部7人に関する文書。高検検事長が法相に執行を申し立てる「死刑執行上申書」と、「死刑執行について」という法務省内の決裁文書のほか、それぞれの関連文書が含まれていた。


松本元死刑囚の「死刑執行上申書」は07年3月13日付で、死刑が確定した06年9月15日から6カ月以内だった。上申書には「共犯者」「勾留関係等」「事案の概要及び捜査の経過等」といった関連文書計60枚が添付されていたが、一部の共犯者の氏名などを除いて、すべて「黒塗り」で開示された。上申書は、元幹部の中で最後に死刑が確定した遠藤誠一元死刑囚(執行当時58)が判決確定から13日後、残る5人は確定から約2カ月~5カ月半後に出されていた。


一方、「死刑執行について」の文書は松本元死刑囚の場合、約140枚の文書が添付されていたが、判決で認定された事実のほかは、ほぼすべて黒塗りだった。文書は今年7月3日に決裁されており、法務省の矯正局長や保護局長らの押印があった。


法務省は8月と9月にも執行に関連する文書の一部を開示した。今回の開示で、7月6日に死刑が執行された7人についてはすべての文書が開示された。


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