大阪府警富田林署から逃走した樋田淳也容疑者(30)が逮捕直前まで行動をともにし、自転車の占有離脱物横領容疑で山口県警に逮捕された男性(44)。男性は釈放後、山口市内で報道各社の取材に応じ、逃走事件は知っていたものの、樋田容疑者の写真が使われた手配書などは見たことがなく、同行している男が樋田容疑者とは気付かなかったと説明した。
逃亡容疑者は「今いらんものを買う」同行男性の一問一答
「どうなっとるんや…」 容疑者逃走、耳疑った府警幹部
樋田容疑者は自転車でしまなみ海道を渡った後、8月25日に香川県観音寺市の道の駅で男性に出会った。男性によると、樋田容疑者が道の駅で「ついていったらあかんかな」と声をかけてきたため、一緒に行動するようになったという。男性は「大阪から逃走している人物がいることは知っていた」とした上で、道中で事件を話題にしたことはなかったと述べた。
また樋田容疑者は当初から偽名を名乗っていたといい、足に入れていたウサギの入れ墨を隠すためか、入浴する際はテーピングをしていたと明かした。また、サングラスを常にかけており、「失礼だから外すように」などと指摘しても外さなかったという。
樋田容疑者の印象については、よくしゃべり、人なつっこい性格だったが、鍋など不必要なものにお金を使い、料理も出来ないことを疑問に思っていたという。男性は、「考え方が甘く、日本一周は無理と思っていた」とも語った。