日本のパスポートが「世界最強」に――。英コンサルティング会社「ヘンリー&パートナーズ」は9日、ビザなしで渡航できる行き先数を基準にしたパスポートの強さ指数を公表し、190カ国・地域となった日本がシンガポールを抜いて初めて単独1位になった。
同社が国際航空運送協会(IATA)のデータを元に、199カ国・地域のパスポートを対象に調べた。日本のパスポートで、ビザなしか、到着時のビザ申請で入ることができる国・地域は今年2月時点ではシンガポールと並んで189だった。今月からミャンマーが日本人の観光ビザを免除し、190となった。
同社のクリスチャン・カリン代表は「この指数は単にパスポートの強さだけではなく、それぞれの国や地域が、いかに互いにつながりあい、協調的な世界を構築しようと手を取り合っているかを示すものだ」とコメントしている。
3位はドイツ、フランス、韓国(188カ国・地域)、4位はデンマークやフィンランド、スペイン、イタリア、スウェーデン(187カ国・地域)で欧州の国が名を連ねた。米国や英国は186カ国・地域で5位。香港170、台湾は148カ国・地域、中国は74カ国・地域で71位。一方、北朝鮮は42カ国・地域にとどまり、最下位はアフガニスタンとイラクの30カ国・地域だった。
外務省によると、昨年7月時点で日本への入国時にビザが免除されるのは68カ国・地域となっている。(藤原学思)