日本が誇る高級食材の代表格と言えばブランド和牛。美食家の舌もうならせるその味は、中国の富裕層にも人気だ。でも、中国は2001年のBSE(牛海綿状脳症)騒動以来、日本の牛肉の輸入を禁じている。どうして中国で和牛が流通しているのだろう。一獲千金を狙った違法和牛ビジネスの実態と巧妙な手口を、関係者が匿名を条件に語った。
国際ニュースを解説「今さら聞けない世界」
1位カンボジア(23%)、2位香港(17%)、3位台湾(17%)、4位米国(13%)――。日本財務省の貿易統計に掲載されたこの数字。昨年の和牛の輸出先ランキングとそのシェアだ。
あれ?、なんで1位がカンボジアなの? 不思議に思う読者も多いのではないだろうか。
農林水産省の担当者に尋ねてみると、次のような回答だった。
「あくまで事業者の間のうわさ…