仙台市太白区の住宅街の一角で18日未明、6人の命を奪う火災があった。バンバンと響く爆発音、高く燃え上がった火柱。子ども2人を含む一家と連絡がついておらず、近所の人は心配そうに見守った。
住宅全焼、6人の遺体 70代夫婦や孫の男児らか 仙台
「助けてくれ、助けてくれ」。119番通報した男性(35)は、近くの事務所で残業中に、外から男女の叫ぶ声を聞いた。飛び出すと、本間吉雄さん(72)の住宅が燃え、火の手が2階まで上がっていた。近寄ろうとしたが、熱くて近づけず、「危ない」と消防に言われ、その場から離れた。「何もできなくて、ぼうぜんと立つしかなかった。周りは騒然としていた」と話した。
近所に住む男性(75)は「消防車のサイレンの音で目が覚めた。驚いて外を見ると、消防車や救急車がやって来て、どこか大きな工場で火災があったのかと思った」と話した。
近くの女性は午前2時ごろ、女性の大声を聞き、目が覚めた。窓から姿が見えず、外に出ると、車と物置の間から、高さ150センチぐらいの火が見えた。「どんどん燃え広がった。煙もすごかった」
近所の主婦鈴木秀子さん(57…