大手住宅メーカーの積水ハウス(大阪市北区)が約63億円を支払った土地取引をめぐり、所有者になりすまして登記を変更しようとした疑いで8人が逮捕された事件で、積水ハウスと売買契約を結ぶ際、容疑者側が実体のないペーパー会社を仲介業者とするように提案していたことが、捜査関係者への取材でわかった。
警視庁は、容疑者らは不動産を勝手に転売し代金をだまし取る「地面師」グループで、捜査の手が及ばないよう架空の会社を悪用した疑いがあるとみている。
捜査関係者や積水ハウスの調査対策委員会の報告書によると、昨年3月30日、会社役員の生田剛容疑者(46)=偽造有印私文書行使容疑などで逮捕=が問題の土地購入を持ちかけた。
当初、生田容疑者が経営するア…