児童ポルノが記録されたDVDなどをニュージーランドから日本国内の顧客に発送したとして、神奈川県警は24日、千葉県市川市須和田1丁目、派遣社員篠田宏幸容疑者(56)を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(提供目的輸出)の疑いで逮捕し、発表した。海外で児童ポルノを輸出入した日本人を罰する同規定の適用は珍しいという。
少年捜査課などによると、篠田容疑者は2015年1~2月、12歳までとみられる女児の裸の画像が記録されたDVDなど12枚を、神奈川県内の顧客の男性3人に届けるため、ニュージーランドから日本に輸出した疑いがある。00年から現地に移住しており、今年5月に帰国が確認されたという。
捜査関係者によると、篠田容疑者は逮捕前の任意の調べに、「インターネット上の画像を使ってDVDを作製していた。収入のためだった」と供述。ネットで集客し、児童ポルノ以外のわいせつ動画なども含め、これまでに約1900人から約7500万円を売り上げたという。(田添聖史)