関西電力は1日、マンションの近くの電柱に宅配ロッカーを設置する全国初の試みを京都府精華町で始めたと発表した。宅配ロッカーの運営会社などと組んで来年3月まで実施し、事業化を目指すという。 宅配ロッカーは高さ1・4メートル、幅50センチ、奥行き60センチで、荷物が三つ入る。電柱に金具でつるすように固定するので基礎部分の工事が不要なため、安く設置できるという。電源も、電柱から取ることができる。通常の宅配ロッカーと同じように、運送業者が不在時に荷物を入れ、受取人は暗証番号やICカードを使って解錠して取り出す。 精華町内の3カ所のマンションの敷地内や近くの町道の電柱に設置した。ネット通販の拡大で宅配物が急増する中、宅配ロッカーを設置する場所がないマンションは多く、需要はあるとみているが、利用状況などを詳しく調べるという。担当者は「どこにでもある電柱で、宅配物の再配達を減らせる。電柱の新たな価値の創出につなげたい」と話した。(西尾邦明) |
電柱に「宅配ロッカー」電源の心配なし 関電などが試み
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