積水ハウスが土地取引で所有者を装った「地面師」に55億5千万円をだまし取られたとされる事件で、警視庁は6日、新たに不動産会社役員の三木勝博(まさひろ)容疑者(63)=東京都江東区東雲1丁目=を偽造有印私文書行使などの疑いで逮捕し、発表した。容疑を否認しているという。事件の逮捕者は12人目。
「地面師」強制捜査へ 積水ハウス取引で偽文書行使容疑
収監中の男が主導か 16年に土地情報入手 地面師事件
捜査2課によると、逮捕容疑は共謀して昨年6月、東京都品川区西五反田2丁目の旅館跡地の所有者になりすまして偽造の委任状などを法務局に提出し、所有者の登記を無断で変更しようとしたというもの。
捜査関係者によると、三木容疑者は主導役とされる会社役員土井淑雄(よしお)容疑者(63)=同容疑などで逮捕状=の指示を受け、詐取金を振り込むために旅館名義の口座を準備した疑いがあるという。警視庁は土井容疑者や別の主導役とされるカミンスカス(旧姓・小山)操(みさお)容疑者(58)=海外に出国=ら4人の逮捕状を取っている。