大阪市が複数の電力小売会社と電気料金の値上げをめぐってトラブルになっている。6日には、市とそのうち1社との裁判が大阪地裁で始まった。契約書に記された、たった3文字の言葉が原因だ。
「未払いの電気料金約3千万円を支払え」。大阪地裁で6日、東京の電力小売会社が市を訴えた訴訟の第1回口頭弁論があった。市はこの請求の棄却を求め、争う姿勢を示した。
訴状などによると、市は昨年4月、同社から電気を購入する契約を結んだ。昨年度は市立小学校161校分の電力供給を受け、計約2億7千万円を支払った。だが、同社は「関西電力が昨年8月に電気料金を改定し、一部単価が値上がりした」として、請求総額を約3億円に値上げ。差額の支払いを求めているという。
契約書では毎月の電気料金は、…