警察庁が昨年までの5年間に全国で発生した車と歩行者の死亡事故計6576件を分析したところ、半数にあたる3304件は歩行者が道路を横断中に、横断歩道以外で発生していた。横断歩道上は1507件で、うち信号機がない横断歩道で472件起きていた。
道路交通法は、歩行者がいないことが明らかな場合を除き、横断歩道に接近する車は直前で停止できる速度で走行するよう義務づけている。だが、信号機のない横断歩道で起きた事故で、ドライバーが歩行者を認知した時点の速度は時速40~60キロが大半を占めた。
同庁は22~28日を全国一斉の広報期間と位置づけ、運転手は横断歩道で歩行者優先を徹底すると同時に、歩行者にもルールを守り、横断歩道を渡るよう呼びかける。