積水ハウスが土地取引で所有者を装った「地面師」グループに55億5千万円をだまし取られたとされる事件で、警視庁は20日、別の地面師事件での詐欺罪などで有罪判決を受けて収監されていた会社員内田マイク容疑者(65)=東京都品川区南大井5丁目=を偽造有印私文書行使などの疑いで新たに逮捕し、発表した。事件を計画した首謀者とみて調べる。一連の逮捕者は14人目。「関わっていません」と容疑を否認しているという。
捜査2課によると、逮捕容疑は昨年6月、他の容疑者らと共謀して東京都品川区西五反田2丁目の旅館跡地の所有者になりすまし、偽造の委任状などを使って虚偽の変更登記をしようとしたというもの。
警視庁は、内田容疑者が同容疑などで国際手配されているカミンスカス(旧姓・小山)操容疑者(58)らに計画を持ちかけた疑いがあるとみている。今月14日、収監先の網走刑務所(北海道網走市)から東京拘置所(東京都葛飾区)に移送されていた。