日産自動車会長のカルロス・ゴーン容疑者が金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで逮捕されたことを受け、日産の取締役でINCJ会長でもある志賀俊之氏は20日朝、報道陣の取材に応じた。ゴーン氏の逮捕について「捜査の段階なので事実関係の断定したことは言えないが、正直驚きだ」と話した。
日産のカリスマ、司法取引で捜査のメス 異例の逮捕容疑
羽田に降り立ったゴーン容疑者を… 捜査は一気に動いた
ゴーン容疑者の捜査で司法取引 特捜部に日産社員協力か
志賀氏は05年、日産の最高執行責任者(COO)に就き、ゴーン氏を支えた経験がある。「リスク管理、コンプライアンス(法令や社会規範の順守)、内部通報もそれなりにやってきた自負があったので、こういうことが起き、大変申し訳ない」と謝罪。ゴーン氏にどんな言葉をかけたいかを問われると、「世界中が注目していることなので、捜査に協力してほしい」と話した。