東海道新幹線で6月、乗客3人が刃物で殺傷された事件で、殺人などの疑いが持たれている住所不定、無職小島一朗容疑者(22)が神奈川県警の調べに対し、「(同居していた)祖母から縁を切ると言われ、もうどうでもいいと吹っ切れた」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。県警は、小島容疑者が祖母の発言で孤独感を深めた可能性があるとみている。
「何も考えずに済む刑務所入りたくて」新幹線殺傷容疑者
死亡男性、女性2人を助けようとして犠牲に 新幹線殺傷
横浜地検小田原支部は19日、小島容疑者を殺人や殺人未遂などの罪で起訴した。7月から4カ月にわたった精神鑑定の結果、刑事責任能力に問題はないと判断した。
起訴内容は、6月9日夜に新横浜―小田原間を走行中の「のぞみ265号」で、両隣の席の女性2人を刃物で襲ってけがをさせたうえ、止めに入った会社員梅田耕太郎さん(当時38)を切りつけるなどして殺害したというもの。小島容疑者は「社会を恨んでいる。誰でもいいから殺したかった」と述べているという。
親族の話では、小島容疑者は中…