シリアで拘束され、10月に解放されたジャーナリストの安田純平さん(44)から、警視庁が21日に事情を聴いたことが捜査関係者への取材でわかった。公安部は、聴取の内容を踏まえ、刑法の国外犯規定に基づき、3年4カ月にわたる拘束について略取誘拐や逮捕監禁容疑などにあたるかどうか判断する。
安田さんは帰国後の記者会見で、反政府武装組織の状況などを取材するためにトルコからシリア入りを目指した2015年6月22日、事前に連絡を取っていた案内人とは別の2人組と合流して越境した後、さらに別の人物に拘束されたと説明していた。