1991年に45歳で世を去った英バンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーの人生を描く映画「ボヘミアン・ラプソディ」がヒット中だ。上映中に歌ったり、手拍子できたりする「応援上映」も100館以上で実施されている。口ずさみやすい有名曲がたくさんあるクイーンだけに、こういう鑑賞スタイルはどんぴしゃりなはず。実際に映画館をのぞいてみると、今どきのヒットの形が垣間見えた。
16日、金曜夜の東京・日比谷のシネコン。観客には仕事帰りとおぼしき中高年が目につく。通常上映もかかるなかで、あえて応援上映に駆けつけた人たちだ。開演と同時に大合唱が巻き起こるのか、と身構えた。
冒頭から人気曲でスタート。スクリーンには親切に歌詞字幕も。しかし、大声で歌っている人は見受けられない。紳士淑女が多めの場所柄。まずは、周囲の反応をうかがいつつといったところか。
「ボヘミアン・ラプソディ」を…