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愛の芽生えの表現…実はこっぱずかしくて 阿部純子さん

阿部純子さん(俳優)


取材時の録音を聴き直すと23分間のインタビューで「ありがとうございます」と、ちょうど23回も言っていた。実に生真面目で謙虚な人だ。


「ソローキンの見た桜」では、現代のテレビディレクター桜子と、日露戦争時の看護師ゆいの2役に挑んだ。「桜子は今の私に近いですが、ゆいの方は家族や社会に守られながらも縛られている部分もある女性。当時の資料を読んだりしたけれど、衣装や美術スタッフの方に助けてもらって、やっと演じられました」


松山のテレビ局に勤める桜子はロシアに関する番組を制作していたが、ある時、自身のルーツがロシアにあると知る。調べていくと、彼女の高祖母ゆいがロシアの捕虜ソローキンの手当てをするうち、敵同士の憎しみを超えて愛を育んでいったと分かる。


松山城の石垣沿いの小道。ソローキンを演じるロデオン・ガリュチェンコと彼女がすれ違うシーン。はにかんだような、ゆいの笑顔が印象に残る。「ガリュチェンコさんとは、あのシーンが初めてのお芝居でした。まだ、こっぱずかしさがあったんだと思います」。役者としての照れが愛の芽生えを表現しているように映ったという種明かしをする。実に正直な人だ。


河瀬直美監督の「2つ目の窓」でカンヌ国際映画祭に参加したのが2014年。その後、女優業を休んで渡米し、ニューヨーク大学で演劇の基礎を学んだ。「一緒に勉強していた仲間はみんな楽しそうでした。私はただ一生懸命で……。いま思うと、もう少し肩の力を抜いた方が良かったのかもしれません(笑)」


帰国後の仕事は充実している。昨年話題を集めた「孤狼の血」では、悪徳刑事に利用されながらも、強く生き抜く複雑な女性を好演した。「プレッシャーがありました。でも白石(和彌)監督が私に任せて下さったので、演技を少し楽しむことが出来ました」


生真面目や謙虚、正直といった美点を保ちつつ、したたかさや自信をも身につけていく。そんな綱渡りをずうっと続けてほしい女優である。(石飛徳樹)



あべ・じゅんこ 1993年、大阪府出身。「リアル鬼ごっこ2」のヒロインで注目される。映画「ポンチョに夜明けの風はらませて」「海を駆ける」、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」など。「ソローキンの見た桜」は22日公開。


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