軽トラックで、車をわざと横滑りさせる危険な「ドリフト走行」をしたとして、福岡県警は29日、福岡県添田町の会社員の男(31)を道路交通法違反(安全運転義務違反)などの疑いで書類送検し、発表した。男はドリフト走行の動画を小学2年生の息子に撮影させ、インスタグラムに投稿していたという。
田川署によると、男は5月13日午後4時50分ごろ、同県赤村の林道で約80メートルにわたり、軽トラックでドリフト走行するなど悪質で危険な運転をした疑いがある。男は「ドリフトのテクニックをみんなに見せたかった。『いいね!』をたくさんもらえるのがうれしかった」と供述しているという。
動画を見た人が県警に連絡して発覚した。男のアカウントには同様の動画が10本以上投稿されており、3千人のフォロワーがいたという。インスタグラムの投稿動画を元に摘発されるのは全国で初めてだという。男は、軽トラックの車体幅を不正に広げる改造をしたとして、道路運送車両法違反容疑でも書類送検された。(木下広大)