大阪市で昨年9月、KLMオランダ航空(ボーイング777型)の機体のパネルが落下し走行中の乗用車を直撃した事故で、国の運輸安全委員会は29日、パネルを機体に固定する金具が強度不足などで壊れたことが原因、と推定する報告書を公表した。
事故があったのは、昨年9月23日午前11時ごろ。関西空港を離陸し、上空4千メートル前後を飛行中の機体から右主翼の付け根部分のパネル(縦横各約1・1メートル、重さ約4・3キロ)が落下し、大阪市北区の国道を走る車に直撃。車の運転手らにけがはなかった。
報告書によると、脱落したパネルの一部は、機体との間に「ブラケット」と呼ばれる約12センチ四方の固定具を間に挟んで取り付けられていたが、この固定具が破断していた。破断面には金属疲労によって壊れた跡があった。過去にこの固定具が原因とみられるパネル脱落が同型機で10件起きていたこともわかった。
これらを踏まえ、報告書は、固…