窃盗事件の公判でGPS(全地球測位システム)端末を使った捜査手法を隠すため、部下2人に偽証を指示したとして、警視庁は30日、当時捜査3課所属だった6方面本部の男性警部(51)を偽証の疑いで書類送検し、発表した。同日、停職6カ月の懲戒処分とした。警部は「手法が明らかになると、その後の捜査に支障が出ると思った」などと述べているという。
人事1課によると、警部は2015年7~10月、東京地裁であった窃盗事件の公判に証人出廷する部下の33歳と29歳の男性巡査部長に「『GPSは使っていない』で通せ」などと指示した疑いがある。偽証したとして2人と、傍聴して偽証を認識したのに適切に対処しなかったとして3人の元上司の男性警視(57)も同容疑で書類送検し、停職1~3カ月の懲戒処分とした。
警視庁は、警察庁が06年に全…