トランプ米大統領と習近平(シーチンピン)国家主席による米中首脳会談がブエノスアイレスで1日午後5時48分(日本時間2日午前5時48分)に始まった。高関税をかけあう貿易紛争から安全保障分野まで対立が目立ち、「新冷戦」とも言われる両国関係。首脳会談が緊張緩和に結びつくのか、最大の焦点となる。
トランプ氏は貿易問題について「我々はいつかの時点で、米中両国にとって素晴らしい結果を出すだろうと思う。私と習氏はとても特別な関係だ。だから米中両国にとって素晴らしい結果になると思っている」と会談に期待感を示した。
これに対し、習氏は今回の首脳会談を「我々の友情のあらわれだ」とし、「中国と米国、重要な2カ国は国際的な平和と繁栄のため、重要な役割を担っている。我々の協力こそが唯一、世界平和と繁栄に寄与することができる。だから私は今回の会談を楽しみにしている」と語った。
習氏は最後に、ブッシュ第41代米大統領が死去したことに触れ、「ブッシュ氏は生前、米中関係に多くの貢献をした」と述べ、哀悼の意を示した。(ブエノスアイレス=園田耕司)