アルゼンチンでの主要20カ国・地域(G20)首脳会議に出席しているトランプ米大統領は1日、午後に予定していた会議閉幕後の記者会見をキャンセルするとツイッターで表明した。ジョージ・H・W・ブッシュ元大統領の死去を理由に挙げたが、真相は不明だ。
トランプ氏は「G20で多くの首脳とディール(取引)し、偉大な成功を収めた。アルゼンチンを離れる前の記者会見を非常に楽しみにしていた」とつづった。その上で「しかし、ブッシュ一家と(亡くなった)ブッシュ元大統領への敬意から、記者会見の開催は葬儀が終わるまで待つことにする」と投稿した。
ブッシュ氏は、トランプ氏が当選した2016年の大統領選時に、親子で共和党大会を欠席するなどトランプ氏を支持しない姿勢を示していた。
トランプ大統領は、会見キャンセルを告げるツイートに先立ち、ブッシュ氏の訃報(ふほう)について、「適切な決断力、良識、冷静な指導力で、我が国を、そして世界を平和的かつ成功裏に冷戦終結に導いた」とその功績をたたえていた。(ブエノスアイレス=杉山正)