名古屋市千種区の私立愛知高校2年の男子生徒が11月上旬、所属するラグビー部でのいじめを理由に頭痛薬などを大量に服用し自殺を図っていたことが同校への取材で分かった。同校はいじめに関わった生徒を停学に、ラグビー部を約1週間の活動停止とした。生徒は入院後、登校できるようになるまで回復した。
同校によると、男子生徒が入部した今年5月以降、無料通信アプリのLINE(ライン)で、他の部員が男子生徒に対し「部活をやめろ」といった暴言を投稿するなどした。
男子生徒は部を休みがちになり、部のコーチの教員に「嫌がらせを受けている」と相談。教員が仲裁を申し出たところ男子生徒は「そこまでではない」と話し、教員も大会などで多忙となったことからその後の対策を取らなかった。
同校の比沢徹夫教頭は取材に対し「相談を受けた時に深刻な話と認識できなかった。再発防止に努めたい」と話した。