積水ハウスの土地取引を巡り所有者を装った「地面師」グループとされる15人が逮捕された事件で、警視庁は11日、ともに主犯格とみている会社員内田マイク(65)=東京都品川区南大井5丁目=と会社役員土井淑雄(63)=同中央区晴海1丁目=の両容疑者を偽造有印私文書行使などの疑いで再逮捕し、発表した。2人は容疑を否認している。
モニター並ぶ「地面師」事務所 笑顔で迎えた容疑者
警視庁は15人のうち12人を積水ハウスから代金63億円をだまし取った詐欺などの疑いで再逮捕しており、2人についても今後、同容疑などで調べる。
捜査2課によると、内田、土井両容疑者の再逮捕容疑は他の容疑者らと共謀して昨年4月、品川区西五反田2丁目の旅館跡地の所有者になりすまして偽造の委任状などを法務局に提出し、虚偽の仮登記をしたというもの。同課は、内田容疑者が土井容疑者や国際手配中のカミンスカス(旧姓・小山)操容疑者(59)に計画を持ちかけ、3人で事件を主導したとみている。