「自分をキプチョゲだと思って走っていました」。2日に開催された福岡国際マラソンで、日本選手として14年ぶりに優勝した服部勇馬(トヨタ自動車)がこのほどレースを振り返り、2時間1分39秒の世界記録を持つエリウド・キプチョゲ(ケニア)らをイメージして走っていたと明かした。
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レース終盤、服部の腕の振り方をみると、両腕を下げて振ったり、元に戻したりを繰り返していた。ジョギングでもレースでも一定のフォームを心がける服部にしては……と思って尋ねると「あれは意識してやっていました。同じ腕の振り方だと肩甲骨周りが固まってくるので」。そして「自分がキプチョゲだと思ったり、自分はモハメド・ファラー(英国)と思ったり、腕の振り方をまねして走っています」と、世界記録保持者やトラックでの五輪金メダリストを想像しながら走っている、という。
肩甲骨の柔軟性は下半身の動きとも連動する重要な部分。服部の恩師、東洋大の酒井俊幸監督も「勇馬は肩甲骨を動かしてしっかり腕が振れるとスピードに乗れる」。「普段から他の選手の映像を見るのが好き」と言う服部は「上半身については、好きな選手の腕振りをまねして、フォームに少し余裕を持たせる感じですね」と話す。
また、服部はマラソンで初めて…