第72回福岡国際マラソン選手権大会(朝日新聞社など主催)が2日行われ、初出場の服部勇馬(25)=トヨタ自動車=が2時間7分27秒で、第58回大会(2004年)の尾方剛(中国電力)以来、日本勢で14年ぶりとなる優勝を果たした。服部は2020年東京五輪の代表選考会で来年9月15日に開催するマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権も獲得した。
服部勇馬、日本勢14年ぶりの優勝 福岡国際マラソン
先頭集団は1時間30分55秒で30キロを通過。20キロまでの各5キロを15分4秒、21~25キロまでは15分3秒と安定したペースで刻んできたが、26キロからの5キロは15分36秒とややペースが遅れ始めた。
32キロ過ぎに服部勇馬(トヨタ自動車)とツェガエ(エチオピア)、メセル(エリトリア)の3人が先頭集団から抜け出し、前日本記録保持者の設楽悠太(ホンダ)、園田隼(黒崎播磨)らは遅れ始めた。給水の後の36キロ過ぎには、服部が抜け出し、外国勢2人との差を広げた。
注目選手では、今年4月のボストン・マラソンを制した川内優輝(埼玉県庁)が11キロ過ぎに先頭集団から脱落。12キロ過ぎには、2時間5分台の記録を持つキプルト(ケニア)が道路端に座り込んだ。故障の可能性が高い。
15キロ過ぎに中本健太郎(安川電機)、17キロ過ぎには、16年リオデジャネイロ五輪で4位に入ったゲブレスラシエ(エリトリア)、25キロ手前では神野大地(東京陸協)が遅れ始めた。