2日にあった第72回福岡国際マラソン選手権大会で2時間7分27秒を記録し、日本選手14年ぶりの優勝を果たした服部勇馬(25)=トヨタ自動車=が一夜明けた3日、福岡市内で報道陣の取材に応じ、「(優勝した)実感はあまりない。他人が優勝したような感じ」と笑顔で語った。
熱く真面目な箱根のエース、急成長 マラソン初V
服部勇馬、日本勢14年ぶりの優勝 福岡国際マラソン
優勝後、友人らからラインなどを通じて約150件のお祝いの連絡があったことを明かし、「箱根駅伝で走り終わったときよりも、多く連絡がきた。まだ一人ひとり(返事を)返せていないです」と話す。
そんな中、東洋大時代に指導を受けた酒井俊幸監督からも久しぶりにほめられたという。「30キロ以降の走りや肩甲骨の動きがしなやかになったねと、言っていただいた。僕がやってきたことは間違っていなかったなと、素直にうれしかったです」と頰を緩ませた。
今回の優勝を振り返り、「一日一日の積み重ねがようやく実った」と語るが、慢心はない。「レースの終盤まで残ることはそんなに難しくないが、優勝して勝ちきるという勝負強さ、仕掛けるタイミングはまだまだ力不足です」と、すでに次のレースに向けた課題を口にしていた。