作家・乙武洋匡〈ひろただ〉さん(42)
社会的に死んだ自分に、できることはもう何もないだろう。そう思っていた。2年前、不倫騒動への世間からのバッシング。「自業自得だった」。自宅に引きこもり、思考をとめ、ボーッと日々を送っていた。
乙武さんが生きのびるには… 寂聴さんが考えた
両腕と両足がない先天性四肢切断という障害があり、車いすが欠かせない。半生を描いた著書「五体不満足」を1998年に出版。多くの人の障害者観を覆し、「清廉潔白な乙武君」のイメージが広がった。その後、「どんな境遇に生まれてもチャンスがある社会をつくりたい」と、スポーツライターや小学校の先生などに挑んだ。
だが参院選の立候補を検討して…