「100億円あげちゃうキャンペーン」と題して、支払いごとに毎回20%分のポイントを還元するなどのキャンペーンを今月4~13日に実施した決済サービス「PayPay(ペイペイ)」に、「身に覚えのないクレジットカードの利用請求がきた」という利用者からの問い合わせが相次いでいる。クレジットカード情報の誤入力に対して回数制限をかけるようになっていなかったため、不正利用につながった可能性があり、同社は「速やかに対応する」としている。顧客情報の管理には問題はないという。
ペイペイ祭り、「怪文書」で客が殺到 突然終了の裏側
「100億円還元」ペイペイが終了 開始わずか10日で
同社広報によると、11日以降に電話とメールを合わせて数十件の問い合わせがあった。ペイペイを使っていない人からの問い合わせもあるという。
ペイペイは、スマートフォンを使ったQRコード決済サービス。決済に使うクレジットカード情報を登録するとき、カード番号、有効期限、セキュリティーコードの3項目で誤った情報を入力した場合に入力回数を制限する「ロック」がかからなかった。このため、何らかの手段でカード番号を知った第三者が、残りの項目を何度も入力して試すことができ、不正利用につながった可能性があるという。同社は「利用した覚えのないクレジットカードの請求がきた場合は、速やかにカード会社に連絡してほしい」と呼びかけている。(篠健一郎)