有機農産物など「オーガニック市場」に、流通企業が力を入れている。専門店をオープンさせるスーパーや、市場を拡大させるため統合に踏み切った宅配業者も。視線の先にあるのは、2020年の東京五輪だ。 素材の色そのままのパスタ、色とりどりの野菜やドライフルーツが売り場に並ぶ。オーガニック食品専門店「ビオセボン」の国内8店舗目になる横浜元町店(横浜市)が14日オープンすると早速、子ども連れの母親らでにぎわった。 化学肥料や添加物を使っていないオーガニック食品専門店の仏ビオセボンがイオンと合弁会社をつくり、16年末に国内1号店を東京都内に出店。13日にはビオセボン本体に対してイオンが出資すると発表した。欧州では140店舗以上を展開する。 イオンがオーガニックに力を入れる背景にあるのが東京五輪。選手村などで使う食材で、農産物の調達基準に「有機」が推奨され、日本ではまだなじみが薄いオーガニックに脚光が当たるからだ。オーガニックが当たり前の欧州など、海外からの訪日客増も期待できる。 「オーガニック食品が普通に手… |
オーガニック食品、スーパーの棚に続々 視線の先に五輪
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