三菱UFJ銀行は18日から、住宅ローンの申し込みから契約までインターネットで完結できるサービスを始める。大手行では初。顧客は店舗への訪問や書類の郵送が不要になり、銀行もコスト減となる。
スマートフォンなどで専用サイトから申し込み、審査を経て契約手続きをする。登録したメールアドレスに送られたパスワードを入力すると、法的効力がある契約となる。電子証明書を活用しスマホだけで個人認証ができるようにした。
多くの銀行は申し込みはネットでできるが紙の契約書への署名や捺印(なついん)、郵送も必要だ。三菱UFJ銀は電子署名の認証を行うセコムトラストシステムズ(東京)の技術を活用。同社は国から認定され、その電子証明書で個人認証ができる。
住宅ローンの申し込みはネット上で済ませるケースが増えており、三菱UFJ銀でもネット経由が1割程度に増えた。
みずほ銀も昨年8月からパソコンやスマホで契約できるサービスを始めた。ただ専用のパスワードを郵送してもらう必要がある。(柴田秀並)