日産自動車は17日、横浜市の本社で取締役会を開き、前会長カルロス・ゴーン容疑者(64)の後任の選出を見送った。当初はこの取締役会で後任会長を決めたい考えだった。当面は会長職は空席となる。
カルロス・ゴーン もたらした光と影
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一方、ガバナンス(企業統治)の立て直しに向け、専門家らによる「ガバナンス改善特別委員会」を同日付で設置することを取締役会で決めた。同委員会は外部の専門家を含む計7人で構成。来年3月末をめどに、取締役の報酬決定プロセスの改善策について提言を出す予定だ。元裁判官で弁護士の西岡清一郎氏が委員長を務め、経団連前会長の榊原定征氏(東レ特別顧問)らが委員に選ばれた。