約5300万円を脱税したとして、東京国税局が管工事会社「ホクシン工業」(東京都世田谷区)と北條大陸社長(77)、北條社長が実質的に経営する「ホクシン設備」(同区)を法人税法違反容疑で東京地検に告発したことがわかった。
関係者によると、北條社長は両社が受注したマンション給排水設備などの工事にからみ、架空の外注費を計上して利益を少なく見せかける方法で、2017年までの3年間に計約2億800万円の所得を隠し、脱税した疑いがある。
外注費名目の資金を別会社の口座に振り込んでから現金で戻させ、競馬や個人的な株取引などに充てていたという。北條社長は取材に「深く反省している。当局の指示通り納税した」とコメントした。