日産自動車の会長だったカルロス・ゴーン容疑者(64)が有価証券報告書に役員報酬を過少記載したとして逮捕された事件で、側近の前代表取締役グレッグ・ケリー被告(62)=金融商品取引法違反罪で起訴=の弁護人が21日、東京地裁に保釈を請求した。請求が認められ、保釈保証金が納付されれば、同日中にも保釈される可能性がある。
カルロス・ゴーン もたらした光と影
緊急特集「ゴーンショック 日産会長逮捕」
ゴーン前会長とケリー前代表取締役は、有価証券報告書に計約91億円分の役員報酬を過少記載したとして、金融商品取引法違反容疑で2回逮捕された。2回目の逮捕後、10日間勾留されたが、地裁が20日に検察側が請求したゴーン前会長らの勾留の延長を却下。決定を不服とした検察側の準抗告も棄却した。
一方、ゴーン前会長は21日、私的な損失を日産に付け替えて損害を与えたなどとして、会社法違反(特別背任)容疑で再逮捕された。3回目の逮捕で身柄の拘束はさらに続くとみられる。