パイロットの飲酒問題で、アルコール検査の体制に不備があったなどとして、国土交通省は21日、日本航空に事業改善命令を出した。一連の飲酒問題について、航空事故につながりかねない重大な違反行為と認めた。日航への改善命令は、安全上のトラブルが相次いだ、経営破綻(はたん)前の2005年以来。
改善命令を受け取った日航の赤坂祐二社長は報道陣に「航空に対する国民の信頼を大きく損ねてしまった。深くおわび申し上げたい」と述べ、頭を下げた。飲酒検査の不備は「経営の問題」だとして、「さらなる責任の取り方、処分のあり方も検討していきたい」とも話した。
日航では、10月末に副操縦士…