日産自動車の会長だったカルロス・ゴーン容疑者(64)が私的な損失を日産に付け替えたなどとして、会社法違反(特別背任)容疑で逮捕された事件で、東京地裁は23日、ゴーン前会長の勾留を来年1月1日まで認める決定を出した。
カルロス・ゴーン もたらした光と影
緊急特集「ゴーンショック 日産会長逮捕」
ゴーン前会長は、自身の資産管理会社と新生銀行の間で、金融派生商品であるスワップ取引を契約していたが、多額の評価損が発生したため、2008年10月、契約の権利を資産管理会社から日産に移し、約18億5千万円の評価損の負担義務を日産に負わせたなどとして、東京地検特捜部に21日に再逮捕された。
ゴーン前会長の逮捕は3回目。これまでに有価証券報告書に役員報酬を過少記載したとして、金融商品取引法違反の疑いで2回逮捕されている。最初の逮捕は11月19日で、身柄の拘束が長期化している。
関係者によると、損失の日産へ…