愛知県警は25日、同県春日井市の80代の無職女性が、自宅に届いたはがきをきっかけに、計1億2550万円の架空請求詐欺の被害にあったと発表した。
春日井署によると、女性は3月19日ごろ「最終確認書」と書かれたはがきを受け取った。記載されていた「全国紛争相談センター」に問い合わせると弁護士を紹介され、この弁護士を名乗る男らから「未払い金で数社から訴訟を起こされている。預貯金を持っていると狙われる。財産保全のために預金を指定の場所へ送って」などと言われた。
信じた女性は4~11月、22回にわたって現金計1億2550万円を指定された横浜市の複数の集合住宅の部屋へ、宅配便で送った。「裁判所の供託金」「弁護士費用」などの名目でも金を要求されていたという。
今月中旬、県外の警察が現金の回収役を検挙。女性の宅配伝票の写真が回収役の携帯電話に保存されており、被害が発覚した。