共働き家庭などの小学生が放課後を過ごす学童保育(放課後児童クラブ)の5月1日時点の待機児童数は、前年同期より109人増の1万7279人だった。利用登録している児童数は6万3204人増の123万4366人。待機児童数も登録児童数も過去最多だった。厚生労働省が28日、発表した。
学童保育、自治体の裁量で 資格ない職員でもOKに
学年別の待機児童数をみると、1~3年生は669人減の8796人、4~6年生は778人増の8483人だった。厚労省の担当者は「2015年に学童保育の対象者を『おおむね10歳未満』から『小学年』に広げたことで高学年のニーズが高まり、全体の待機児童数の増加につながった」と分析する。
都道府県別の待機児童数は、東京都が3821人で最も多く、埼玉県1657人、千葉県1602人と続いた。
政府は2019年度から21年度までの3年間で、約25万人分の受け皿を整備する目標を掲げている。